【高配当】JR九州の配当見通し

株式投資

配当利回りで3.5%~3.8%程度を見込めるJR九州の決算内容について振り返ります。

高配当銘柄なので決算の内容や財務状況を確認して今後も配当水準が維持ないし増配余地があるかを確認していきます。

期末決算 当期純利益の黒字化

2020年度は感染症の影響もあり当期純利益が▲189億円でしたが、2021年度は132億円の黒字化に成功しています。

JR各社の内、JR東海、JR東日本が未だに赤字に対してJR九州はいち早く黒字化していることになります。

黒字化の要因をセグメント毎の決算を確認すると分かります。

鉄道の運輸サービスは2021年度も▲136億円ですが、建設、不動産・ホテルがそれぞれ80億円、318億円の黒字のためJR九州全体として黒字化となっています。

未だに鉄道部門は採算が悪いので感染症のおさまりで通勤、観光がどれくらい回復するかが22年度は重要となります。

不動産・ホテル部門ではJR博多シティなどのビル管理・運営の事業となります。

このような不動産事業は安定的な収益性があります。

キャッシュフロー 配当性向

連結キャッシュフローは2020年度は営業キャッシュフローがマイナスでしたが2021年度は+564億円となっており事業でキャッシュを稼げる体制となっています。

2021年度は配当性向ア110.3%とたこ足配当の状況でしたので稼げていないのに配当を出していたことになりますが2022年度は配当性向59.6%となる予想になっています。約6割の配当性向は若干高い印象なので2023年度以降に4~5割程度となるように利益回復が必要となると思います。

純資産の状況は純資産が配当金の支払いにより▲63億円となり(配当性向110%のため現金が減少)やはり早期の利益回復が必要です。

株価状況とまとめ

株価はおおよそ2,400円~2,600円のレンジで推移をしています。

今後、感染症から経済回復となれば利益改善により株価上昇の余地はありますが、配当性向の高さから増配はしばらくは見込めないと考えています。

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