ロボアドバイザーのウェルスナビの決算について

決算

ロボットアドバイザー(通称ロボアド)で有名なウェルスナビの決算を振り返っていきます。

ウェルスナビは運用額に対して手数料を収益とするビジネスモデルとなっていますが、決算ではいい感じで運用額が増えてきているようです。

ウェルスナビの事業内容については過去の記事をご参考ください!

ちなみにウェルスナビのロボアド機能は資産運用の目的やリスク許容度等に応じてバンガード社、ブラックロック社やステートストリート社が提供しているETFを提案してくれます。

以下のサンプルでは米国株(VT)や新興国株(VWO)などで構成されており広く分散されたポートフォリオとなります。

私自身は自分でETFの特徴毎にポートフォリオを作成することが楽しみなのですが何冊も書籍を読んだり勉強が必要なので手数料を支払って手軽にできるロボアドは広く需要があると思います。株式の割合が多くなった場合などのリバランスも自動で行ってくれるため完全自動で積み立てができるところに強みがあります。

決算短信と決算資料は以下のリンク先をご参照ください。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7342/tdnet/2016588/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7342/tdnet/2016590/00.pdf

決算概要

2021年12月期第2四半期累計(1-6月)の営業収益は19.5億円、純利益は▲1.7億円となりました。

決算短信より

ウェルスナビにとって最も準用な経営指標である預かり資産の推移は前年同月比+95%の4,852億円と大幅に増加をしています。

20年の同時期はちょうどコロナショックからV字回復のタイミングと重なるため株価の上昇も預かり資産の増加に影響していると考えられます。

決算資料より

そして運用者数も前年同月比+34%と増加しており、上場による認知度向上効果や堅調な相場環境もあり運用者が増加しているようです。

決算資料より

ウェルスナビは資産運用会社ですが社員に占めるエンジニアの比率が高くさまざまな便利機能が追加されています。

面倒な資産運用が手軽にできることは多くの日本人投資家にとってとてもメリットがあることだと思います。

また21年からはNISAも使えるようになっており資産運用の環境がどんどん良くなってきています。

運用額や利用者の増加により手数料収入や営業収益は着実に成長しています。

最終損益は赤字ですが広告宣伝費を除く営業利益では黒字を達成。最近はテレビCMもやっているので現時点では広告宣伝に投資をして利用者の獲得を目指す成長フェーズとなっています。

決算資料より

まとめ

ウェルスナビは広告宣伝費を除く営業利益は黒字化を達成し、利益も伸びています。

一方で成長フェーズのため広告宣伝費は増加傾向にあるため最終損益は赤字となっています。

しばらくの間は顧客獲得が重要で一度積み立てを始めると自動的に毎月の運用額が増加していく仕組みのため手数料収入も増加します。

21年からはNISAも利用できるようになたっため今後も利用者が増加し、資産運用を日本人が積極的に行うと社会全体でも良い方向に向かうと思うのでウェルスナビに期待しています。

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