オンライン専用で個人向け資格対策講座を運営するKIYOラーニング株式会社についてご紹介します。
私は中小企業診断士と宅地建物取引士の講座を受講中ですがスマホやパソコンで授業を受けることができるため、いつでも、どこでも試験対策の勉強をすることができます。
大手資格会社よりも価格も抑えられているため勉強はしたいけど出費は抑えたいという受講者のニーズに合致した戦略を展開しています。
2020年7月に情報をして株価は大きく上昇し、一時は1株15,000円を突破しました。
2020年12月以降はやや過熱気味だった株価が調整局面に入り1株10,000円付近で推移しています。

KIYOラーニングの事業とサービスの概要としては
①主に個人向けの スタディング
②企業向けのエアコース
の2つがあります。

個人向けの口座であるスタディングのラインナップとしてはビジネス・経営の分野から不動産、法律、会計・金融、IT、ビジネススキル、公務員、語学と幅広い分野をカバーしています。
いわゆるFPなどの難易度の低い資格の講座から、司法試験・予備試験や税理士などの超難関資格まで対応しているため利用者の幅はかなり広くなっていると考えられます。

KIYOラーニングの資格業界でのポジショニングは「難関資格に対応できる教育サービス」を「低価格」で提供することにあります。
難関資格は大手スクールですと受講料が高くなりますがスタディングであれば低価格で提供できるというネット専用の強みがあります。
今後は各資格の合格率やリピート率などの指標もKIYOラーニングの成長のために伸ばしていく必要があると思います。

通期の業績予想については上場1年目から当期純利益は黒字予想となっています。
IT関連の多くの企業が上場時は赤字であることが多いため既に黒字であることは評価できると思います。
またネット専業であるため一度コンテンツを制作すると変動費は受講者が増加しても大きくは増加しないため利益率は大幅に上昇する可能性があります。
新型コロナウイルスの影響もあり資格取得のニーズはしばらく高い状態が継続することを予想していますので来期の業績も期待しています。

売上高と経常損益の推移は2015年から順調に成長しており、3Qの売上高は前年同月比+82%と大幅に上昇しています。
売上の上昇に伴い1.1億円の経常黒字を達成しています。

今後の利益を増加させるためのポイントとしては費用総額の45%を占める広告宣伝費をいかに下げていくかがポイントとなります。
現時点では大手スクールに対して知名度も広くないため顧客開拓のための広告宣伝費は必要不可欠となりますがある程度の認知度やブランドを獲得できれば広告宣伝費の割合は減少させられると考えられます。
広告宣伝費を削減しても売上が伸びないと本末転倒ですのでしっかりと黒字を確保しつつ、徐々に割合を減らせればいいのではないかと思います。

広告宣伝費率の推移としては減少傾向にあるため、来期以降の業績がどうなるか注目です。

個人的にはスタディングを活用しているためとても応援している企業です。
私はこれまでも資格試験を何種類か取得してきましたが、スタディングでは空き時間、昼休み、移動時間などでも効率的に学習ができるため学習時間が圧倒的に増加しました。
次回はスタディングの便利な機能についてご紹介をしたいと思います。

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