学生納付特例を使うと将来の年金が減る??
私は大学生のころに国民年金の「学生納付特例」という仕組みを使って、年金の支払いを猶予してもらっていました。
社労士の勉強をするまで無知だった私は、「学生納付特例」で支払ってないのに年金もらえるなんてお得じゃん!と大きな勘違いをしていました。
お恥ずかしい限りですが・・・・・・
年金を追納した体験談は以下の記事をご参照ください!
「学生納付特例」があくまで支払いの猶予であるため未納と扱われないだけで、将来もらえる年金額は減少するのです。
国立大学法学部でがっつり法律の勉強をしていたのにこんな社会常識も知らなかったとは・・・・と29歳で現実を知り嘆いています(涙)
まあ、保険料を払ってないから当然ですよね・・・・
年金額が減るだけなら、学生納付特例制度を利用する意味が一見なさそうですがそんなことはありません。
メリットは大きく2点あります。
学生納付特例のメリット
その① 老齢基礎年金を受け取るために必要な期間(受給資格期間)に算入される
現在の制度だと最低10年間の納付期間が無いと年金は1円ももらえないので、特例期間中はこの10年にカウントされます。
その②病気やけがで障害が残ったときに障害基礎年金を受け取ることができる
国民年金は65歳からもらえる老齢基礎年金の他に、障害基礎年金といって65歳以下でも障害を負ってしまった場合にも年金がもらえる制度です。
学生納付特例の申請をせずに、未納となっていると障害を負った場合に障害基礎年金は1円ももらえないため未納は絶対に回避すべきです!
詳しくは日本年金機構のホームページをご参考くださいね!
分かりやすいパンフレットもあります!
そしてデメリットは大きく2点あります。
学生納付特例のデメリット
その① 将来もらえる年金が減る
その②追納が3年経った以降だと割り増しの金額となる(金利のようなものですかね・・・)
その③ 障害基礎年金額も減る
障害を負った場合の年金も減ってしまうので、民間の保険の支払いをするよりお国民年金の方がかなり被保険者にメリットがある制度だと思います。
追納を決意!
さて、ここで私の追納に必要な金額をねんきんネットで確認すると、なんと71万円!
そして、追納は10年以内にしないといけないとのこと。
つまり、20歳1か月目の分は30歳1か月以降は追納ができなくなるのです・・・
29歳で知ってよかった!(歓喜)
しかし、コロナの影響で年収が100万ほど減っているサラリーマンには71万円はあまりにきつい金額です。
いやー、思ったより多いですね(涙) 大学前に浪人をしているので社会人になる前の約4年間分の保険料を払うとなるとこんなにあるんですね・・・・
支払いをあきらめかけましたが、一括ではなく分納もできるそうなので3年くらいに分割して納付しようかと思っています。
追納申込書はこちらから↓
追納した場合は社会保険料を支払ったことになるので所得税の控除の申請ができるので実質的な支払額は減りますね。
まとめ
そもそも、年金なんて支払うだけ無駄じゃないか??と思っている方は多くいると思います。
私も社労士の勉強をする前までは年金は無駄と思っていました。
しかし、実際は民間の保険よりも税金が投入さることもあるので被保険者(年金加入者)には有利な制度設計となっています。
なんだかんだ支給年齢は今後65歳から70歳にさらに引き上げられると思いますが、その分平均寿命も延びるためしっかりと年金を受け取れるように保険料を払っておくことが重要だと思います。
追納のメリットについては下記の記事もご参考ください!

分からないことは日本年金機構のホームページが便利です。
自分の年金の支払い状況などを確認したい場合はねんきんネットが超便利!
年金の制度変更についてはこちらも↓ご参考ください!
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