ANAの第1四半期決算が発表されました。
筆者はANA大好きでマイルをためて頻繁に利用をしていましたが、コロナの影響もあり最近は全く利用できていません。
飛行機のファンとして早くANAを利用できる日が来ることを願っています。
ANAの事業概要については過去の記事をご参考ください!
決算内容
ANAの第1四半期決算内容は以下の通りです。
売上高は前年比▲75.7%の1,216億円
当期純利益は▲1,088億円となりました。
通期の見通し及び配当については引き続き未定となっています。

4月~6月の旅客数は下記の通り90%以上の減少でしたが、貨物事業などの他の事業の業績と合わせると売上高が前年比▲75.7%であったことは、想定よりもよかったと思っています。
第1四半期実績
①旅客数 ANA国際線 ▲96% ANA国内線▲88% Peach Aviation▲91%
②貨物事業 ANA国際貨物 収入▲3%

財務内容
心配なのが業績悪化による財務です。
企業の血液であるキャッシュがショートすると倒産してしまうので投資をする上では大企業とはいえしっかりと確認する必要があります。
ANAは当面の資金を確保するため借入の実行で5,350円の確保及び融資枠を5,000億円に拡大しており、財務を安定させようとしています。
その他、キャッシュアウトを減らすため設備投資の日程を後ろ倒しにするなど投資の抑制を行っています。

次に、キャッシュの流れを見ていきます。
キャッシュフロー計算書を確認すると営業キャッシュフローは▲1,353億円と本業での大赤字が分かります。
財務キャッシュフローでは約5,000億円のプラスとなっており金融機関等からの借入が増えていることが分かります。
そして投資キャッシュフローもプラスとなっていることから投資の抑制を行ってキャッシュアウトを減らしていることも分かります。

不安材業としては、借入の実行により自己資本比率が40%以上あったFY2019期末に対して▲7.6%の33.9%まで低下しています。
手元資金は増加していますが自己資本比率低下により財務は確実に悪化していることが分かります。

まとめ
世界的なコロナの流行が長引いているため2021年3月期の決算はかなり厳しい内容となることが予想されます。
配当については無配が予想され、来期以降もコロナ前まで業績が回復するかは不透明です。
過去記事もご参考ください。
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