JALの21年3月期の第1四半期の月次輸送実績(速報値)が発表されましたので内容を見ていきましょう。
やはり、新型コロナの影響で特に国際線での旅客数減少傾向が継続しており、第一四半期決算はかなり厳しい内容となることが予想されます。
2020/4-6 月次輸送実績
2020年4月1日~6月30日の月次輸送実績を見ていきましょう。
輸送実績
国際線 総旅客数 33,875名 前年比 1.4%
国内線 総旅客数 1,226,102名 前年比 13.2%
国際線は世界各国で新型コロナの流行もあり回復の兆しが見えていません。旅客者数が前年の1.1%となっており、もちろん減便を行なっていますが固定費の割合が高いビジネスモデルのためここまでの大幅に減少は過去に経験が無いのではないかと思います。
国内便は6月から若干の持ち直しがあったが、3か月の平均で前年比13.2%となっています。今後のGO TOキャンペーンでどこまで回復するかに注目です。
国際線詳細

JAL IR資料より
国内線詳細

2020年第4四半期業績の振り返り
行跡予想にあたり、新型コロナの影響が出始めた2020年1月~3月の業績を振り返ります。
特に2月以降の旅客数が大幅に減少しました。

第4四半期の業績は、当期利益が▲229億円となっており、新型コロナウイルスの影響により旅客数が激減したことで業績が一気に赤字となりました。
3月の客数は国際線で約▲70%、国内線で約▲55%でしたが、この減少でも当期利益が▲229億円の赤字であることから、2021年第1四半期決算はかなり厳しい結果が予想できます。
項目 | 第4四半期(億円) | 前年同月比(%) |
営業収入 | 2803 | ▲21.3% |
営業費用 | 2998 | ▲7.9% |
営業利益 | -195 | – |
経常利益 | -192 | – |
当期利益 | -229 | – |
まとめ
JAL,ANAともに今年はの業績は過去に類を見ない決算が発表されるのではないかと心配しています。
飛行機ファンとして今後も推移を確認していきます。
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