今回は、JT株のリスクについて取り上げていきます。
JTの事業概要についてはこちらの記事をご参考ください。

喫煙者数の減少
たばこは健康に悪い!という認識が社会に広がり、喫煙率が減少しています。
私はたばこを吸いませんし、喫煙者が減ることを歓迎しています。
これまでは配当とカタログギフト目的で保有をしていましたが、個人の喫煙に対する考え方(喫煙者が減少して欲しい)とJTの成長は相反するため、売却を決めました。


売上高 横ばい
2015年からの売上高は横ばいとなっており、JTは成長企業では無いことが分かります。
国内の売上は減少傾向、海外は若干増加しているようですが全体としては成長していません。


売上の90%がたばこ事業
JTは多角化を進めていますが、売上高を確認すると約90%がたばこ事業となっています。
たばこは利益率が高く、営業利益率20%以上に大きく貢献していますが、医療事業、加工食品事業が拡大したとしてもこれほどの利益率確保は難しいと思います。
JTの売上の割合
国内たばこ事業 25%、海外たばこ事業 63%、医療事業 4%、加工食品事業 7%

株価が長期の下落トレンド
数年前からJTは買い時!と言われていましたが、下落トレンド中に購入して含み損となって塩漬け状態の投資家が多いことが予想されます。
配当目当ての投資家が大半のため配当の権利確定後は株価が配当以上に下落します。

ESG投資の逆風
投資ファンドなどがESGの観点に薄い企業を構成銘柄から除外する動きがあり、JTを保有しない傾向になっています。
投資の世界の大きな流れに逆らうと「負ける」可能性が高まると思います。
配当性向90%
年間配当154円を維持した場合、配当性向は90%となります。
キャッシュリッチな会社ですが、配当性向が高すぎるため持続的な配当を維持できるか疑問です。
配当目当ての投資家が多い = 減配すると株価が下がる ということですので注意すべきです。
のれん 2兆円
リスクとして非流動資産の「のれん」が2兆円があるため、M&Aをした企業業績が悪くなるなどした場合は「のれん」の減損処理が必要となり業績が悪化する可能性もあるため大きなリスクを背負っていると言えます。
でも、個人投資家に人気!
これまで、JTのリスクをご紹介しましたが、個人投資家に圧倒的に人気のある銘柄であり続けています。
NISAの週間買い付けランキングでも第二位となっています。
やはり、配当利回り約7~8%と超高配当という点が魅力に映るのでしょうか?

保有ランキングでは全体1位となっています。
時価総額では日本企業で約30位程度であるのに対して、個人投資家が圧倒的に多いことが分かります。

まとめ
高配当銘柄への投資が人気となっていますが、株価本体が値下がりし続ける場合は配当が高くてもトータルで損をします。
また、高配当が維持できない可能性もあるため慎重な姿勢で投資をする必要があると思います。
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