ソフトバンク(株)【9493】のメリット・デメリットを簡潔に説明します。
私は平均購入単価1,260円 / 株で購入しているので基本的に含み益が出ている状態でしたが、先日の菅総理誕生前に全て売却をしました。
菅政権下では通信料金の引き下げが目玉政策の1つとなっているため、通信キャリアにとっては利益減の要因として向かい風だと思っています。
その他、親会社のソフトバンクGが保有するソフトバンク株の約22%(1.2兆円規模)を売却するため株価本体の値下げリスクが高まっています。
詳細は過去記事をご参考ください。
ソフトバンクは2018年12月19日に東証一部に上場し、公募価格1,500円 / 株としてIPOのの規模は2.4兆円と国内最大でしたが、株価は1,500円 / 株を下回る期間が長いため保有するかを悩んでいる方が多いと思っていますのでご参考ください。
ソフトバンク株を保有するメリット
①配当利回りが高い
利回りは5~6%と高水準です。配当目的で保有するには高水準です。
②コロナ禍でも増配予想を発表している
多くの企業が配当金予想を未定としていますが、ソフトバンクは増配予想を発表しています。

③ZOZO、Zホールディングス、Line、PayPayなどシナジー効果が期待できる有望な子会社がある
度重なる企業買収により、通信事業者からAIテックカンパニーへの成長が期待できます。

④売上高・営業利益ともに増加傾向
約5兆円の大企業ですが売上高・営業利益の増加が続いています。
コロナにも強い事業内容のため今年度も業績アップが期待できます。


ソフトバンク株を保有するデメリット
①株価が上がらない
公募価格1,500円 / 株を大半の期間で下回っています。
1,500円を超えると、売り注文が入るためなかなか株価本体の上昇が難しい状況となっています。

②配当性向が85%程度あり、業績不振の場合ば減配リスクが高い
利益の85%を配当としているため配当性向が非常に高い水準となっています。
高配当銘柄では配当性向を注意すべきですが、業績悪化時の減配リスクが非常に高いと思います。

③自己資本比率が低い
自己資本比率は20%以下となっており、NTTドコモ、KDDIに対して非常に低い水準です。
3大キャリアの比較は過去記事をご参考ください。
④親会社のソフトバンクGの業績悪化時に資金調達目的で株を売却される
通信子会社のソフトバンクの親会社であるソフトバンクGが保有している62%のソフトバンク株の内、約22%分の約1.2兆円を売出しています。
売出価格は1,204.5円 / 株となっており、受渡期日である2020年9月23日での株価が1,250円 / 株程度あったため数パーセントの割安価格で購入が可能となっています。
売出価格での予想配当利回りは7.1%と高配当となっています。
一方で売出価格1,204.5円で購入した株主が株保有者の22%にも及ぶため1,204.5円 / 株以上であれば売却をする株主が多く存在することになるので株価本体は今後上がりにくい状態となると予想されます。

まとめ
株価本体が今回の売却価格1,204.5円 / 株以下となるリスクありと考えています。
業績が拡大している間は配当を維持できると思いますが、菅政権下で通信費の削減を要請された場合に成長を続けることができるかは疑問です。
成長ができない場合は、配当性向が高いこと、自己資本比率が低いことから減配リスクが高まりますので業績のウォッチが欠かせません。

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