こんにちは!かずよしです!
私は2019年に勃発した年金2000万円不足問題を契機に将来の自分年金を作るべく高配当銘柄への投資を始めました。
高配当銘柄投資を始めてみて実際に運用して分かった高配当銘柄の注意事項をご紹介します。
当時を振り返ると、株関連の雑誌や経済紙でも「高配当銘柄」の特集が多く組まれておりNISA枠を使った高配当銘柄への投資を推奨する記事が多かったと記憶しています。
高配当銘柄投資に関するリスクや注意事項をご紹介します。
社会保障制度・年金を理解して、金融機関にあおられないこと!
年金2000万円不足問題を受けて、まず始めたがの株式投資ではなく、社会保険労務士の資格勉強でした。
2000万円不足する!と叫ばれても年金についてもあまりにリテラシーが無さ過ぎて問題点が理解できなかったためです。
というよりも、あおってくるということは誰かが得するからでは?と逆読みをしていました。
社労士については約半年で一通りの勉強が終わり、現在は8月の試験に向けて過去問演習を行っているところですが、大きな気づきがありました。
まずは、株の投資ではなく、自分が将来いくら年金がもらえるかを把握することが大切であることです。
年金の状況についてはねんきんネットで簡単に確認ができますのでご参考ください。
私の場合は大学生時代に学生納付特例の制度を利用していましたので国民年金の支払いを猶予していました。
が、あくまで猶予であるため将来の年金は猶予された分だけ目減りします。払ってないので当然ですが・・・
詳しくはこちらの記事を参考ください。

結論としては、日本の年金、社会保障は思ってた以上に手厚い保護があります。
毎月の給料から社会保険料を払っているわけですからまずは、年金、社会保障の勉強をして、金融機関や証券会社の年金不足あおりを受けないことが重要だと思います。
そして、将来的に不足すると感じた金額を貯蓄や投資で補えばいいと思っています。
まずは現状把握⇒ 目標設定 ⇒実行という手順をとり、やみくもに投資だ!という姿勢は注意が必要です。
高配当 = 最高という意味じゃない
高配当株への投資を始めるとまず気になるのが、もちろん配当利回りです。
配当利回りが高い = 最高の銘柄と考えて投資をしがちです。
私が投資を始めたころの高配当銘柄と言えば
日産自動車
JT(日本たばこ産業)
武田薬品工業
キャノン
など、配当利回りが5%以上 かつ、みんなが知っている大企業が株の雑誌などで取り上げられていました。
日産自動車は10万円で100株購入でき、配当が5,700円という超人気銘柄でした。
一方で、配当利回りが高いということは、次の2パターンだと思っています。
①異常に配当金が高いから高配当銘柄
②配当金が高くても人気が無く、株価が低いから高配当銘柄
特に5%を超える高配当銘柄には②のパターンが多いのではないかと思います。
配当が高いけど、企業業績がパッとしなしないため株価の上昇が見込めないことや業績が不安定などの理由があり、買いが入りにくいパターンです。
日産自動車はその後、ゴーン問題、販売の低迷もあり株価は半値以下となっています。
配当利回りの高さに気を取られすぎず、企業の業績や財務内容も確認して銘柄を選ぶ必要があります。
業績悪化により減配する罠銘柄に注意
高配当銘柄で特に注意しないといけないのが、減配リスクです。
配当が高いから購入したのに配当が減ったり、無配になっては元も子もありません。
しかも、減配、無配となると配当目当ての投資家が株を売りに出すため、株価本体も下落するというダブルパンチを受けます。
JT、武田薬品工業、キャノンもこの減配リスクを常に背負っています。
NISAランキングに注意 個人投資家は逆張り大好き
ランキングも注意が必要です。
ランキング上位だから安心!ではなく、個人投資家は逆張り大好きという特徴があるようなので結構危険だと思っています。
下記のランキングはNISAでも保有残高のランキングとなっています。
ほとんどの銘柄がコロナショック後の回復局面でも日経平均を下回っており、損失を抱えている個人投資家がかなり多いと思います。

例えばランキング1位のJTの株価を確認するとここ数年で株価は5,000円⇒2,000円と半値以下になっています。

JTは海外比率が高いため、国内のたばこ事業が低迷しても海外で稼ぐことができたり、営業利益率20%程度あったり、財務も健全です。
一方で、予想配当性向は90%となっており、いつまで配当を維持できるか?が常にリスクとなっています。
ほとんどの投資家が配当目当てだと思うので、減配となれば株価は更に下落するしかないと思います。
JTについてはこちらの記事も参考ください。

株価本体の値下がりに注意 高配当銘柄の株価は上がりにくい
減配により株価が下がるリスクはありますが、株価が大きく上昇することはなかなかありません。
高配当銘柄の多くは、投資にキャッシュを使わずに、株主に還元をしている訳なので事業が大幅に拡大できない企業が多いのです。
いわゆる安定成長に入った企業がほとんどとなります。
株価本体の値上がりはあまり期待できないので、資産を短期間に増やしたい方には向いていないと思います。
まとめ
高配当銘柄は配当利回りを意識しすぎず、減配リスクの少ない銘柄を選定することが重要です。
将来の年金不足などに過度に不安にならず、まずは自分の年金の状況を確認しつつ目的をもって資産形成をすることが大切です。

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