ソフトバンクG 通信子会社のソフトバンク株を売却 ソフトバンク株の保有継続するかを検討

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ソフトバンクGが通信子会社のソフトバンク株式会社の株式を5%売却することを発表しました。

今後2年の社債償還、自社株買いのための資金を調達するためということで、この売却によって3,102億円を調達するようです。

売却分の株数による年間配当はおよそ200億円のため、金の卵を売ってでもキャッシュが欲しいという懐事情もあるのでしょうか。

私は通信子会社のソフトバンク株を保有しているため、今回の売却によって株価下落となっており保有を継続するかを検討しています。

ソフトバンクの売却発表

以下は、ソフトバンクGより発表された株式の譲渡に関するお知らせです。

譲渡価格を譲渡株式数で割り戻すと1株当りの譲渡価格は1,293円となり、直近の株価に対して割引された価格となっていることが分かります。

私の購入株価の平均は1,260円のためまだ評価益が出ている状況ですが今後の株価下落のリスクもあると思っています。

①譲渡価格310,200,000,000
②譲渡株式数240,000,000
③譲渡価格/株(①÷②)1,293円

株式の売却発表により株価は大幅に下落しました。

直近の1,450円付近から1,320円程度となっています。

Yahoo!ファイナンスより

決算と配当状況

直近の決算の状況を確認すると、コロナの影響下でも売上高、営業利益、当期純利益とも前年に対して増加しています。

ソフトバンク参加にはZホールディングス、ZOZO、PayPay、Line、Yahoo Japanなどもありコロナの影響もあるが全体では成長できるポートフォリオだと思っています。

よって、ソフトバンク自体の成長にはとても期待しています。

 2019年3月期
(前回実績)
2020年3月期
(今回実績)
対前期増減率(%)
売上高4兆6568億円4兆8612億円4%
営業利益8,181億円9,117億円11%
当期純利益 4,941億円5,066億円2.5%
決算短信より作成

一方で、高配当ではありますが、配当性向が85%にも及び利益のほとんどを株主還元しています。

株主還元といっても売却後も62%の株式はソフトバンクGが保有するため、稼いだお金の大部分が親会社に流れていっています。

 ①第2四半期末②期末③合計(①+②)配当性向配当金総額
2019年3月期037.537.538.80%1,795億円
2020年3月期42.542.58585.60%4,040億円
2021年3月期43438684.50% 
決算短信より作成

まとめ

そして、自己資本比率は2020年3月期決算で10.22%と非常に低水準となっています。

健全な経営をするのであれば、株主還元(ソフトバンクGにお金を流す)のではなく、利益を留保し自己資本比率を上げる必要があるのではないかと思っています。

ソフトバンクの事業自体にはとても魅力を感じますが、配当性向の高さから今後、減配となるリスクもあると考えられます。

高配当だからソフトバンク株を保有しているという個人投資家がほとんどだと思うので、減配リスクというのはかなり危険だと思います。

参考ですが、競合であるNTTドコモ、KDDIの自己資本比率はそれぞれ69.67%、45.77%となっています。

携帯キャリアで株を保有するのであればやはり、NTTドコモかKDDIが無難だと感じています。

NTTドコモについては下記の記事もご参考ください。

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ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの比較については下記記事もご参考ください。

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