JTの事業内容、売上構成、決算説明、配当維持できるか?を解説

未分類

高配当銘柄として人気なJTの決算発表がありました。

大注目だった配当は維持となっています。JTを保有している方の大部分が配当目的だと思うので一安心といったところでしょうか。

株価本体は下落トレンドが続いていますがなぜJTが人気なのかについても簡単に確認していきましょう。

第1四半期決算内容

決算概要

売上収益は 5,196 億円 2.8%増

営業利益 1,290 億円 29.4%減

調整後営業利益 1,469億円 +5.8%

売上収益は増加しましたが、営業利益は約三割の大幅減収となっています。

営業利益の減収の理由は2019 年度に発⽣した医薬の⼀時⾦収⼊がなくなったことを主因となっています。よって、本業が悪化したという訳ではないと考えられます。

調整後の営業利益は+5.8%と増加しています。特に海外たばこ事業においては、前年同期と⽐べ顕著なプライシング効果が現れ、成⻑率が⾮常に⾼い⽔準となっているようです。

決算の詳細について

JTの事業は大きく、たばこ事業(国内/海外)、医療事業、加工食品事業の3つに分類できます。

たばこ事業
医薬事業
加工食品事業

第一四半期決算の売上収益を事業別に分類すると売上比率は

国内たばこ事業 25%

海外たばこ事業 63%

医療事業 4%

加工食品事業 7%

となります。

JTの中核事業はもちろんたばこ事業ですが、売上の大半が海外となっており超グローバルカンパニーであることが分かります。

よってJTの業績の中で特に注目すべきは海外たばこ事業ということになります。

医療事業・加工食品事業にも力を入れていますが、全体の割合としては11%程度に過ぎないことが分かります。

それでは各事業の業績を確認していきましょう。

国内たばこ事業

国内たばこ事業は

売上数量 181億本

売上収益1,258億円でした。

売上収益は前年同月比で5.7%減となっており、国内でのたばこ事業は減益となっています。

項目国内たばこ事業前年同月比
数量181億本
売上収益1258億円▲5.7%

国内たばこのシェアTop10は全てJTのブランドとなっており、国内では無類の強さを誇りますが市場の縮小などで売上は減少しています。

順位銘柄ブランド所有者シェア(%)
1セブンスターJT4.2
2メビウス・ワン・100’S・ボックスJT3.1
3メビウス・スーパーライトJT2.7
4セブンスター・ボックスJT1.3
5メビウス・エクストラライトJT2.1
6メビウス・ライトJT2.1
7メビウスJT2.0
8わかばJT1.8
9メビウス・スーパーライト・100’S・ボックスJT1.7
10メビウス・エクストラライト・100’S・ボックスJT1.6
2018年国内たばこシェア

海外たばこ事業

海外たばこ事業は

売上数量 1,041億本

売上収益3,120億円でした。

売上数量自体は前年同月比▲0.6%ですが売上収益は+8.8%と成長をしています。

項目海外たばこ事業前年同月比
数量1041億本▲0.6%
売上収益3120億円+8.8%

売上数量が減っているのに売上収益が増加している理由は売上に占めるGFBの割合が増加していることが挙げられます。

GFBとはグローバル・フラッグシップ・ブランド(GFB)の「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」は、世界でも有数のたばこブランドであり、JTグループのブランドポートフォリオの中核を形成している商品です。

JT会社紹介より引用

18年度、19年度はGFBの割合は62%ですが、20年1-3月は65%に上昇。

前年同期と⽐べ顕著なプライシング効果が現れ、成⻑率が⾮常に⾼い⽔準となっているようです。

項目18年度19年度20年1-3月
総販売数量427644581041
(内GFB数量)26642770675
比率62%62%65%
海外販売数に占めるGFBの割合

医療事業・食品加工事業

JTの全体の割合としては15%程度ですが、医療事業と食品加工事業の業績です。

食品加工事業は冷⾷常温事業における家庭⽤商品の需要増に伴う販売の伸⻑により増収増益しています。

項目医療事業前年同月比加工食品事業前年同月比
売上収益207▲21367+8%

気になる配当は?

予想配当

JT株の醍醐味の配当ですが、当初の予想から変更無しとなりました。

配当金は年間154円の予定 

配当性向はなんと90%の超高水準となる予定です。

2019年の支払い総額は約2,700億円 のため2020年も同等と予想されるため純利益のほとんどが配当として株主に分配されることになります。

こんなに配当出して大丈夫なの?

配当金欲しさにJT株を持っている人が帆トンdのだと思いますが、減配されないか?が常に注目されます。

配当性向は30%前後の企業が多い中、JTは90%と超高水準となります。

キャッシュ・フローの状況を確認すると2019年は

営業活動によるキャッシュ・フロー +5,404億円

投資活動によるキャッシュ・フロー ▲1,235円

財務活動によるキャッシュ・フロー ▲3,338億円

となっており現金及び現金同等物期末残高は増加しています。

やはり営業利益率20%程度あるためJTはキャッシュを創出する力がずば抜けています。

2019年度決算短信より

財務活動によるキャッシュ・フローを確認すると配当金支払いが2,700億円、自己株式取得に500億円を支出しており合計3,200億円を株主に還元していることになります。

2019年度決算短信より

利益剰余金は2019年度末時点で2兆7,500億円あります。

よってJTはたばこ事業での高い利益率による稼ぐ力利益剰余金に現れているようにキャッシュリッチな財務状況であるため、配当性向90%でも配当金を維持できるのでしょう。

まとめ

JTの決算を振り返りましたが海外事業が好調であったため業績自体は悪くなかったと思います。

ESG投資の広がりにより株価本体は値下がりしていますが、とにかく配当が維持されるかが注目ポイントだと思います。

参考 ESGとは

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。今日、企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきています。一方、ESGの観点が薄い企業は、大きなリスクを抱えた企業であり、長期的な成長ができない企業だということを意味します。ESGの観点は、企業の株主である機関投資家の間で急速に広がってきています。投資の意思決定において、従来型の財務情報だけを重視するだけでなく、ESGも考慮に入れる手法は「ESG投資」と呼ばれています。SustainableJapanより

コメント

  1. […] […]