NTTドコモ決算 減収の理由と新型コロナの影響について

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注目度の高かったNTTドコモの決算発表がありましたのでご紹介します。

決算概要

経営成績

売上高 4兆6,512億円(4%減)

営業利益 8,546億円(16%減) 

売上高、営業利益ともに前年度に対して減少をしていますが、営業利益率は依然18.4%と非常に高い水準となっています。

携帯って利用料金高いなって思ってる人が多いと思いますが、やっぱりNTTドコモは儲かってるんですね(笑)  

NTTドコモ決算短信より

キャッシュ・フローの状況

利益率が高いため営業活動によるキャッシュ・フローが+1兆3,177億円となっており現金を生み出す力の強さを感じます。さすが携帯キャリアといった感じでしょうか。

営業利益の減少の理由

営業利益率前年比16%減の理由を探っていきます。

セグメント別の業績を確認すると通信事業での営業利益が▲1,598億円となっています。

通信事業の営業収益の内訳を見ると、営業利益の減少には大きく2つの理由があります。

端末機器販売収入の減少

及び

お客さま還元の拡大によるモバイル通信サービス収入の減少

「ドコモ光」の契約数拡大による光通信サービス収入の増加がありましたが、①・②による減少が大きかったようです。

営業収益をグラフ化すると意外にも端末機器販売が13%を占めています。端末機器販売の▲2,362億円はおおきな決算に大きな影響を与えたと思います。

営業収益の円グラフ

新型コロナウイルスの主な影響

携帯会社に新型コロナウィルスは追い風と思っていましたが、意外にもデータ通信料は増えず(家のWi-Fiを利用するため)、端末販売も減少することから全体としては業績に悪影響を及ぼしそうです。

配当について

21年3月期の配当は第2四半期末に60円、期末に60円、といずれも前年同期末や前期末と同等となりました。

配当性向は66.7%と高水準となっており、配当金総額は約3,900億円となっています。

営業キャッシュ・フローを見て分かるように、現金を生み出す力は抜群なのでこの水準でも問題ないということだと思います。

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