2020/4/13 ~ 2020/4/17 までのSBI証券まとめのNISA口座 : 国内株式買付金額ランキングの堂々1位 日本航空(9201)が4月22日付で業績の下方修正を発表しましたので内容を簡単にご紹介します。また、GWの予約状況も発表されていますのでサクッと見ていきましょう。
NISA買付金額ランキング
NISA買付ランキングは個人投資家からの国内銘柄の人気ランキングとなりますが、日本航空がここ1か月くらい首位をキープし続けています。3月末の権利確定以降も首位であるため、個人投資家が割安と判断していると考えられます。

株価の推移
日本航空の5年チャートを確認します。コロナ騒動もあり2020年に入ってから株価は急落。外国人観光客の来日が少なくなり、国内移動も制限されているため業績悪化は避けられないため株価半値も仕方ないのかもしれません。株価は2020年4月26日現在 1,790円となっており、過去5年間では最も株価が低水準であり配当・優待・リバウンド狙いで多くの買いが入っていると思います。

配当利回り
現状の配当に対する利回りは驚異の6.15%となっており超高配当銘柄と言えます。ただし、コロナ騒動での業績悪化が配当利回りに織り込まれていないため仮に減配の場合は利回りはかなり下がるということを織り込んでおいた方がいいと思います。

通期業績修正について
4月22日付で日本航空より「通期業績予想の修正に関するお知らせ」が発表されました。当期純利益は前回発表値に対して▲43%の530億円の予想となっています。
売上高 (修正前) 1兆4,860億円 ⇒(修正後)1兆4,110億円 ▲5%
当期純利益 (修正前) 930億円⇒(修正後)530億円 ▲43%
売上高減少の理由は第4四半期に入り、新型コロナウイルス感染症が国内外に拡大するのに伴い、世界各国の入国制限や検疫強化、国内においては日本政府によるイベントの自粛要請や大型テーマパークの休園、首都圏での外出自粛要請のため、2月以降、国際線・国内線の旅客需要が急激に落ち込み、前回発表予想額と比べて売上高は750億円の減少を見込んでいるとのことです。

2月度国際線輸送実績
2月度の国際線の輸送実績を確認すると、下記の表は国際線の旅客人数を表しています。
2月度 前年同月比 77.8%と2割強の減少となっています。4月26日時点では3月実績が公表されていませんが、緊急事態宣言も発令されていることから更なる悪化が予想されます。

ゴールデンウィーク期間 予約状況
稼ぎ時であるゴールデンウィークの予約状況を見ていきましょう。衝撃の予約減少数で驚きました。
国内線 総予約数 前年比 12.7%(▲87.3%)
国際線 総予約数 前年比 2.4%(▲97.6%)
減便も実施するため国内・国際線ともに提供座席数が減少していますが、予約率はそれでも前年比50%以下となっています。損益分岐点が乗車率50%程度ですので、予約率が30%台では採算が合っていないと考えられます。


まとめ
NISAでは非常に人気ですがしばらくは難しい経営となりそうです。オリンピック延期の影響もあるはずなので決算をしっかり確認していく必要があります。

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