決算での好業績を予想して事前に株を仕込み、好決算による株価上昇での利益確定する簡単な方法をご紹介します。
今回は個人的によく利用しているGenky Drug Storesの業績が良くなると予想して株価下落時に仕込んおきました。先日決算発表があり、予想通り株価が決算で大幅に上昇したので実際の手法をご紹介します。
①月次売上を確認
毎月月末に発表されている月次営業速報を確認します。2020年10月以降は増税の影響もあり既存店の売上が前年同月比に対してマイナスとなっていました。一方で2021年1月以降は既存店売上も上昇し第三四半期が前年同月比111.5%と大幅上昇。さらに新規店舗を含めた全社売上では122.1%となっています。トイレットペーパーなどの買いだめにより売上が急激に上昇していると考えられます。よって、需要の先食いの可能性も高いため一時的な売上上昇なのかの見極めも大切です。

②株価の推移を確認
2月度の速報が出た2月末時点で株価は2,000円を切っておりコロナショックの一番底であった時期には1,427円を付け上場来安値を更新しました。この状況で売上は好調なのに上昇来安値を付けているという市場の歪みを感じ取り、冷静に売上実績を確認・分析しすれば、3月度もコロナの影響で売上増を予想できました。結果として、株価が上昇を始めた3月半ばに1,500円付近で購入を実施しました。その後3月度の売上速報が出た時点で株価は2,000円台まで回復しましたが、4/22の決算発表後に株価は急上昇し一時2,622円を付けました。

株価上昇率は東証一部で9位の7.79%となりました。個人的には織り込み済みの業績のため特に予想が当たったという感じです。でもこれって、実績を見ていれば予想できたのでは?といつも思いますが、意外にも市場というものは月次実績までチェックしていないのか決算後に株価が上昇する場合がこれまでも何度か経験しています。

③決算を確認
予想通りの決算となっていたかを確認します。3Qの既存店売上 111.5% 全店122.1%と速報値と同等となっています。

営業利益は3Qの前年比で+47.5%でした。売上が20%以上伸びているので営業利益は固定費の変動が無い分上昇率が大きくなります。

一方で株価がさらに上昇するためには、1Q~3Qまでの累計では営業利益が前年比▲15.4%であるため(2Q累計▲43.7%)前回の決算からは改善しているものの、4Qでしっかり利益を積上げて前年以上の利益確保が必要だと思います。

④今後の株価上昇のポイント予想
①営業利益は回復しているため4Qで継続して利益を積上げ前年を上回ることができるか
②2月~3月の売上上昇は需要の先食いの可能性があるため4月以降の売上も好調を維持できるか
注意点 売上実績だけでは業績が読めない場合
売上実績を確認することはある程度程度の高い業績予想ができますが、決算時に「特別損失」「評価損」「のれん減損」などの要素が入ってくると利益が一気に減少する場合があるので各企業のバランスシートなどもしっかりとチェックしてリスクも把握しておくとリスク軽減ができると思います。

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