サイバーエージェントと言えば藤田社長やAmebaブログ、AbemaTVなどが有名ですがどんな会社か?がいまいち分かりずらいと思いますので事業内容と直近の決算について解説します。
サイバーエージェントとは?
サイバーエージェントは大きく3つの事業で構成されています。
①メディア事業は、2016年4月に開局したインターネットテレビ局「AbemaTV」や国内最大のブログサービス「Amebaブログ」等を提供
②インターネット広告事業は創業来の事業であり、培ってきた広告効果を最大化する運用力や技術力、クリエイティブ力など、総合力を強みに成長
③2009年に参入したゲーム事業は、スマートフォンゲームの市場成長と共に規模を拡大。2018年から市場成長が鈍化しつつも、主力タイトルが複数あること、定期的な新規タイトルのヒットが奏功し、安定した事業

主要3事業の売上構成比は下記のとおりです。創業来の事業であるインターネット広告事業が売上高の大半を占めており、次にゲーム事業、メディア事業と続きます。インターネット広告事業は業界No.1の売上高を誇っています。

2015年以降の売上高・当期純利益の推移を確認していきます。
売上高は5年間で約2,500億円から約4,500億円まで増加しています。売上高の上昇に対して当期純利益が増えていないのはAbemaTVなどへの先行投資へ資金を活用しているからと考えられます。

2020年2Q決算概要
サイバーエージェントの2020年2Q(2020年1月~3月)の決算概要を確認していきます。今回の決算には新型コロナの影響は少なく、3Q以降に影響が反映されてくるようです。
売上高 1,291億円 前年同期比 +10.1%
営業利益 124億円 前年同月比 +45.3%
売上高、営業利益ともに増加し特に営業利益は+45.3%と大幅に上昇しています。
主要3事業ごとの売上高・営業利益を確認すると、メディア事業は売上高増であるがAbemaTVなどへの投資から営業損益▲42億円となっています。特筆すべきはゲーム事業の営業利益+39.8%がサイバーエージェント全体の営業利益率を底上げしています。

今回の決算は四半期として過去最高の売上高となっています。コロナの影響による「巣ごもり需要」に対してもメディア事業、ゲーム事業は追い風になると考えられます。一方で広告事業については広告主である企業が不況により広告にかける予算を削減する可能性が高いためインターネット広告事業は苦戦が予想されます。

営業利益も広告事業、ゲーム事業の増益により+45.3%

2020年度業績見通し
売上高は4650億円(前期比3%増)を見込んでいます。コロナの影響でインターネット広告事業への影響が予想されますが上期の業績が良かったことや当初の業績予測が保守的であったことなどから通期の予想は据え置きとなっています。

まとめ
2020年上期の業績が良かったとはいえ、今後のコロナの影響でも成長をしていけるか注目です。

コメント