オリックスが決算発表を延期しました。
延期の理由は海外拠点が業務を委託している会計事務所の会計監査に時間がかかる可能性なども考慮した結果とのことです。
発表内容要約
①決算日変更 変更前 5/11 ⇒ 変更後 5/21
②新型コロナウイルスの影響を受けるビジネス
「ホテル・旅館等の施設運営事業」、「空港運営事業(関西エアポート株式会社)」、「航空機リース事業」
③リスクについて
・ 多角的に事業を展開しており、各セグメントにおけるリスクは限定的
・財務状況につきましても十分な流動性と高い長期借入比率を維持
④2019 年 10 月 28 日付の自己株式取得に係るお知らせで発表しました自己株式の取得は、予定通り 2020 年 5 月 8 日に終了
発表内容の解説
発表にある通り、事業の中核は法人金融、メンテナンスリース、不動産、事業投資、リテール、海外事業の6事業となり多角化事業を展開することでリスク分散をしているようです。
柱となる6つの事業ごとの利益は下の表の通りとなります。海外向けの事業も大きな割合を占めておりグローバルに事業を展開しています。
新型肺炎の影響があると予想される事業は特にインバウンド減少による不動産のホテル事業、株価下落により含み損が発生すると予想される金融事業、フライトキャンセルが相次いでいるため海外事業の航空機リースにも影響が予想されます。
自社株買いの状況
2019年11月1日~2020年3月31日までに1,000億円の自社株買いの進捗は1か月を残して457億円の取得に留まっています。もちろん、自社株買いは約束ではないので実施するかは経営判断ですが株価下落中のため株価対策として進めてもらいたいと思います。
以下、2020 年 4 月 16 日付け「2020 年 3 月期連結決算発表延期のお知らせ」です。
当社海外拠点が業務を委託している会計事務所の会計監査に時間が
かかる可能性なども考慮した結果、安全を期し、2020 年 5 月 11 日(月)に予定しており
ました 2020 年 3 月期連結決算の発表を、2020 年 5 月 21 日(木)に延期することと致しま
した。なお、現時点において、2019 年 10 月 28 日に発表した当期の連結業績予想を変更す
る予定はありません。オリックスの事業の中で、特に新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けるビジ
ネスは、「ホテル・旅館等の施設運営事業」、「空港運営事業(関西エアポート株式会社)」、
「航空機リース事業」になります。新型コロナウイルスの感染拡大が終息する時期にもより
ますが、当面予断を許さない状況が続くという認識を持ち、慎重な経営に軸足を置くべきだ
と考えています。しかしながら、当社は多角的に事業を展開しており、各セグメントにおけるリスクは限定
的です。また、財務状況につきましても十分な流動性と高い長期借入比率を維持しています
ので、引き続き新規投資の可能性を模索していきたいと考えています。なお、2019 年 10 月 28 日付の自己株式取得に係るお知らせで発表しました自己株式の取
得は、予定通り 2020 年 5 月 8 日に終了いたします。自己株式取得の新規設定につきまして
は、新型コロナウイルスの感染拡大など世界経済に与える影響度合いを分析した上で判断
いたします。IR資料より
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