コメダ珈琲の3月度の月次情報が開示されました。3月度はコロナの影響もあり全店舗で約▲5%、既存店で約▲10%の売上となりました。
2月度の売上は既存店で+11.2%と好調だっただけに残念な結果となりました。
3月度 全店 94.5.% 既存店 90.5%
(参考) 2月度 全店 116.6% 既存店 112.9%
株価の推移
一時上場来安値の1316円まで一時下落するなど株価はコロナの影響で一気に下落しています。

2020年2月期 決算
コロナの影響が小さかった2020年2月期決算を振り返ります。売上高・英領利益ともに堅調に推移し前年に対して増加しています。約312億円の売上に対して営業利益が77億円と高い営業利益率を維持できています。コメダ珈琲が競合であるドトール、サンマルクカフェに対して利益率が高い利益率であることが特徴です。
詳しくは過去記事で
次にキャッシュフローの推移を確認すると営業活動によるキャッシュフローが増加しており稼ぐ力の高さが分かります。また、当連結会計年度における資金は、前連結会計年度末比767百万円増加し、6,609百万円となっており堅調にキャッシュが増えています。

配当状況
2020年2月期は中間25円 期末26円 配当性向 43.5%となっています。一方で2021年2月期の予想は現時点では業績見通しがつかないため未定となっています。
コメダの配当方針としては配当性向50%程度を目途としています。3月度の売上が既存店▲10%であることから利益率もかなり減少することが予想されるので減配の可能性は高いと考えます。配当の支払い総額は約23億円であることから配当維持のためには46億円の当期純利益を出す必要があり、今期が53億円であることから4月度以降も業績が悪化すると減配の可能性もあります。ただ、コロナ騒動が落ち着けば売上は回復すると期待できるのでコメダが好きな方は株主優待もあるので損切りはしなくていいのではないかと考えています。
利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は株主還元を経営上の重要な課題と認識しており、業績や事業拡大に向けた資金需要に対応した内部留保の
確保を総合的に勘案した上で、連結配当性向50%程度を目標としております 決算資料より
ここでバランスシートの純資産の部をの利益剰余金を確認すると194円と積みあがっているので配当総額23億円に対してかなり余裕があると思います。
コメダのリスク
バランスシートの資産の部を確認すると「のれん」の項目があり約383億円が計上されていますので注意は必要です。のれん減損となると業績が悪化する可能性があります。
まとめ
決算は増収増益で過去最高でしたが株価は将来の業績が織り込まれており下落中。株主優待が欲しい場合は株価が低い今買うといいかもしれません。
コメダ珈琲の過去記事です。
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