自動車部品メーカー国内2位のアイシン精機[7259]についてご紹介します。
アイシン精機と言えばその子会社が製造しているトランスミッションにおいて業界最王手です。トランスミッションは自動車の変速に関わる重要部品で下記のカットモデルを見て分かるように複雑な構造をしており難易度の高い部品となります。
ハイブリッドトランスミッション
モーターショーのアイシンのブース
▲オートマチックトランスミッション これがアイシンAWの製品
▲ハイブリッドシステムを提供できるのもアイシンの強み。今後はシステムのインタグレーダーが車両メーカーから重宝される時代がくると思います。
株価動向
株価は新型肺炎の影響もあり業績悪化が予想されるため2020年1月以降に大幅下落をしています。
2019/10に子会社のアイシンAWを統合すると発表後は一時ストップ高にもなり株価は4,500円を超えましたが中国での販売も大きいことから株価は下落中。

アイシングループのの売上構成比
アイシン精機グループとアイシンAWグループが売上高で拮抗しています。
利益では子会社のアイシンAWが本体であるアイシン精機を上回っています。
統合による間接部門の統合や共同でのCASE対応などに期待が集まっています。個人的にはまだシナジー効果の内容が分かっていませんが今後明らかになるのでしょう。
アイシンAWの社員はいくら稼いでもアイシン精機本体の給料を上回れないというジレンマは今回の統合で解消される?のではと思いました。
2020年3月期 第三四半期 決算
トランスミッションの売上減により営業利益が大幅減少。中国市場の減速感から売り上げが現状しているようです。本資料は新型肺炎の影響が出る前の決算のため今後のさらなる業績悪化が予想されます。



まとめ
アイシン精機とアイシンAWの統合効果には期待したいが、中国市場の減速と新型肺炎の影響によりしばらくは苦しい業績が予想される。株価は低水準で配当利回りも高いが今後の減配も考えられるため株の購入は慎重にすべきと思います。
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