高配当のソフトバンク株
ソフトバンクから上期の配当金(4,250円)を受領しました。購入時は1,200円/株 ×100株 = 120,000円の投資で年間配当予想8,500円だったため、驚異の利回り6.7%です。12万円を預けて8,500円がもらえるので結構お勧めです。現在の1,500円程度の株価でも利回りは5%程度あり高配当の銘柄です。
一方で株価自体がさえないこと、他の通信事業会社(NTTドコモ・KDDI)と比較してどこがいいのかについて考えていきたいと思います。
ソフトバンク株価がさえない

▲株価は1,200円~1,550円の範囲で推移
1年前の上場以来、公開価格1,500円を下回る時期が長い状況が続いています。上場以降、ヤフー(現Zホールディングス)を軸に、ZOZOやLINEなどをM&Aを実施し、通信会社からインターネット関連サービスを幅広く手掛ける通信会社へと変身しましたが、株価の反応が今一つとなっています。結果としては配当利回りは高いが、株価はさえない銘柄となっています。

傘下のヤフーとZOZOの相乗効果は高いと言われており、LINEを手に入れたことによりPayPayと競合していたLINEPayも取り込んだため電子決済で1強体制となり、業績は追い風だと思っています。
株価や利回りなどの詳細は過去の記事にまとめてあります。
三大キャリアを比較
今回は業績が安定していて、営業利益率も高く、配当利回りも高いという「三大キャリア」を比較してどこの株がお勧めなのかを検証してみたいと思います。
8月末以降の株価
2019年8月の株価を100とすると、日経平均は約13%上昇しました。NTTドコモ(12%高)やKDDI(11%高)となっていますが、ソフトバンクは株価がむしろ下落し公開価格1,500円を割り込んでいます。

三大キャリア比較
①購入価格を比較
3大キャリアを比較してみると1株当りの株価はソフトバンクが1,500円程度とNTTドコモやKDDIと比較して購入しやすいことが分かります。
②時価総額を比較
時価総額(株価 × 総発行株式数)を比較するとNTTドコモが10兆円、KDDIが7兆4千億円、ソフトバンクが7兆円となっておりいずれも日本の時価総額ランキングTOP10に入っています。(NTTドコモが3位、KDDIが8位、ソフトバンクが9位です)
携帯キャリア3社ともTOP10に入っているほど通信事業は市場規模が大きく、寡占状態となっていることが分かります。ちなみに、自動車メーカーでTOP10入りしているのは1位のトヨタのみです。
③配当利回りを比較
3銘柄とも高配当ですが、ソフトバンクが5.8%と驚異的な高配当となっています。KDDIは配当の他に株主優待もあるため優待込みの利回りは3.5%よりも高くなります。

④PERを比較
PERはKDDIが最も低く、東証一部の平均14よりも下回っているのでお得感があります。
⑤配当性向を比較
ソフトバンクの高配当を支えるのは高い配当性向があります。経営陣も85%を目安にするといっていますが、かなり高い水準のため今後の増配余地は業績の向上以外に考えにくいと思います。
配当性向が最も低いKDDIは増配余力が最も高いと思います。
結局、どの銘柄がお勧め?
三大キャリアから銘柄を選ぶ場合は下記の3パターンで順位付けをしてみました。
(1)安全第一で運用する場合
ソフトバンクの自己資本比率は相次いで大型買収を実施していることから20%前後と低くなっています。安定感という意味では自己資本比率70%越えのNTTドコモが一番だと思います。
(2)高いリターンを狙うのであれば
ソフトバンクは今後の業績が上向けば株価上昇も見込めます。ただし、期待以下の業績となると株価の下落 + 配当性向が高いことから減配の可能性もありるためリスクありです。
(3)増配を期待するのであれば
個人的に買いたい銘柄はKDDI
KDDIは18期連続で増配中。日本株の中では増配期間が長く、NTTドコモ、ソフトバンクよりも配当性向が低いため増配余地があります。
また、100株所有で3,000円相当のカタログギフト券ももらえるので配当利回り + 優待利回り = 4%超となります。
KDDIの配当推移
KDDIの株は魅力的ですが、足元では株価が上昇中です。高配当銘柄は株の仕込み時が重要なので焦らずに2,600円~2,900円程度まで落ち着いてきたところで購入を検討しようと思います。
ボーナスが入ったからといってすぐに手を出さないのがポイントです。
KDDIの株価推移

▲8月以降かなり上昇しています。
以上
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