5~6万円で買うことのできる高配当銘柄(配当利回り4%以上)で有名な三菱UFJフィイナンシャルGの株について購入を検討しているので分析したいと思います。
業績
まず19年上期決算の業績ですが、増収・減益となりました。
本業のもうけを示す連結業務純益は6313億円と11%増加の一方で、18年上期にあった東芝やシャープなどが業績回復により貸倒引当金の戻り益が無くなったため、純利益が6099億円と前年同期比で6%減となりました。

▲18年上期は貸倒引当金の戻り益が1,179億円の利益押上効果があった。
基本的には増収をしているので低金利の中でも頑張っているのではないかと思っています。本業のもうけである業務純益は増加をしているので引当金などの特殊要因が無ければ前年度比で業績はよくなっています。
配当・株主還元
次に株を購入する上で気になるのが、配当と株主還元に対する考え方です。
19年度の年間配当予想は25円と増配傾向にあります。13年度の16円から1年を除いて増配をしており今期は減益でしたが増配をしています。

配当の推移です。19年度は配当性向35%程度に上昇していますが、40%までをめどに増配をしていく経営方針のため増配の余地はあるようです。
また、500億円の自社株買いも発表しています。自社株買いが行われると市場全体に流通する株式の総数が減少するため、1株当たりの価値が向上します。
企業の経営状況が改善されるため、自社株買い後は株価が上がりやすくなるため、増配と同様に株主にとってはメリットがあるといえます。

ただし、三菱UFJフィナンシャル・グループの時価総額は約8兆円あるため、自社株買いの比率としては8兆円分の500億円となるため比率としてはかなり小さくなります。
株価の推移
過去10年で400円を下回った時もありましたが現状の500円~600円であれば割高ではないかと思われます。銀行株はマイナス金利などのイメージで株価が比較的割安水準になっているようです。
まとめ
・業績 19年下期は増収・減益
・配当 増配は配当性向 40%までを目途に継続
・株価 現状の500円~600円の推移であれば割高ではなさそう 500億円の自社株買いも実施予定
以上
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